【SVS17 最終992位/レート1899】コタリザSV【シングル】

初めましての方は初めまして。きりもちといいます。ギリギリですが最終3桁を獲ることができた&レギュレーションFが終わり次シーズンから禁伝環境が始まるということで記録として構築記事を書きました。リザードン入りの構築記事はS16までに自分が確認できる範囲ではなかったと思うので興味がある方は是非最後まで見ていただけると嬉しいです。

使う機会があるかわかりませんが一応レンタル公開してます。

 

構築経緯

S16はPJCS予選に打ち込みたかったためダブルを中心に取り組んでいたということもありそこまでシングルをできていませんでした。このような背景に加えS17は禁伝前最後のシーズンでもあるので相棒のリザードンと最後まで頑張ろうと思い構築を考え始めました。

シーズン中盤くらいまでコータスリザードンまでは確定としてその取り巻きを色々試しながら潜っていましたが中々勝率が上がらずでした。そんなとき同じくリザードンを使われてる方(仲良くしてもらっている方です。)がかなり調子が良さそうだったので構築を参考にさせていただきました。参考構築を数戦使ってみたところかなり使いやすかったためこれをベースに改善していく方針としました。

参考構築の作成経緯については

【S17 R1903 最終894位】コタリザドレディア|KTOK

に書いてあるので是非読んでみてください。

最終的には並びはそのままにして技や努力値を変更した形となりました。

コンセプト

リザードンの高火力を押し付けヒスイドレディアで詰める

リザードンは先頭に置く

 

個体解説

リザードン@こだわりメガネ

テラスタイプ:炎

性格:控えめ

特性:サンパワー

実数値:153(0)-*-99(4)-177(252)-105(0)-152(252)

技構成:ウェザーボール / かえんほうしゃ / オーバーヒート / ブラストバーン

<調整意図>

火力特化にするためC特化

相棒枠であり構築のエース。

持ち物に関しては、最終日途中までスカーフで使っていましたが、裏のヒスイドレディアにテラスを残したい、そのためにはリザードンを選出する場合に頻出する対面であるチョッキ持ち暁ガチグマに対してテラスを切らずにウェザーボールで突破したいと考え、最終日終盤にこだわりメガネに変更しました。この変更は結果としてプラスに働いたと思います。

この変更によりbig6の内ハバタクカミ・炎オーガポン・パオジアン・スカーフ水ラオスに上から動かれるようになります。まずハバタクカミに関しては環境に存在するほとんどがS上昇個体のためスカーフ採用でも晴れ下では基本的に上から動かれるので特に状況は変わりません。炎ポンと水ラオスに関してはリザードンを出す場合にほとんど選出されない(特に水ラオスはbig6構築においては被選出率0)ことから考慮しなくてもいいと判断しました。パオジアンはスカーフ警戒(データベース上スカーフが一番採用率が高い)で不意打ちを打ってくることがほとんどだったためこちらも特に状況が変わりませんでした。メガネにすることによる火力上昇が強くステロ+ウェザーボールでH振りカイリューを有利乱数で倒せます。一方でスカーフであるメリットももちろんあるのでドレディアの技構成次第で変更するのはありだと思います。

性格は火力重視で控えめにしています。リザードンを選出する際の相手ポケモンとしてはbig6が役割対象となりますが、これらポケモンに対して最速にして抜きたい相手ポケモンがいないこと、また臆病にするとステロ+ウェザーボールでH振りカイリューが低乱数となることから控えめでの採用としています。

テラスタイプは火力重視で炎にしました。スカーフ採用時は基本的にこのポケモンにテラスを切り火力を上げていましたが、眼鏡に変更後は狙い通り一度もテラスを切ることは無かったです。ちなみに、晴れ下眼鏡炎テラスによる火力は凄まじいもので例えばHD特化のハピナスに対してウェザーボールで確定2発、ブラストバーンだと乱数50%で確定1発となります。(ハピナス入りに出すことはないのであくまでご参考程度のダメージ計算となります。)

技構成については全て炎技となっています。晴れ下でデメリット無しの威力100の一致技であるウェザーボール、晴れ下以外で打つことになる安定一致技の火炎放射、Cダウンのデメリットはありますが高火力を押し付けられるオーバーヒート、ラスト一体に対して確実に持っていくための最高威力のブラストバーンとなっています。とはいえ基本的にウェザーボールしか使いませんでした。(あまり打つ機会はないですが、眼鏡の場合C二段階下降状態のオバヒでもH振り程度のチョッキガチグマであれば確定1発にできる威力があります。)

SV環境下ではかなり向かい風になってしまい、選出率はダントツで最下位でした・・・

しかしながら、出したときの勝率はかなり高く、終盤の上位の方々との対戦で2体以上倒すなど大活躍してくれた最高のポケモンでした!

選出率6位

ハバタクカミ@ブーストエナジー

テラスタイプ:電気

性格:臆病

特性:こだいかっせい

実数値:133(20)-*-104(228)-156(4)-156(4)-205(252)

技構成:ムーンフォース / いたみわけ / でんじは / ちょうはつ

<調整意図>

よくいるBS型

HD:C205暁ガチグマのブラッドムーン+真空波を最高乱数切り耐え

S : 最速

万能すぎる初手枠。基本的に初手に投げて場を荒らして裏に繋げるという役割を担っています。ステロ撒きそうな相手に対しては挑発から入るようにしてステロを撒かせないようにしました。電磁波は相手のSを落とし裏の遅いポケモンが上から動けるようにすることが強かったです(おまけで麻痺痺れが付いてくるの本当におかしい)。

痛み分けの枠は当初たたりめでしたが、残飯毒テラスガチグマがかなり重かったので対抗できるよう痛み分けを採用しました。これにより全ての初手ガチグマに対して挑発→痛み分けと入ることで安定した削りを入れながら後続で倒すということができました。カミ対面など電磁波→たたりめで倒せるようになるので欲しい気持ちにもなりますが、倒さずに裏の起点にして全抜きを狙う動きが強かったのでたたりめが無くて困ることはほとんどありませんでした。

テラスタイプは相手の電磁波を透かす、ついでに鋼を半減できる電気テラスとしていますが、ほとんどこのポケモンにテラスを切ることはないです。(一度だけ鋼技を半減にして勝った試合があったくらいです。)

圧倒的選出率1位の過労死枠でした。

選出率1位

カイリュー@クリアチャーム

テラスタイプ:地面

性格:いじっぱり

特性:マルチスケイル

実数値:187(164)-188(132)-116(4)-*-121(4)-126(204)

技構成:じしん / アイススピナー / りゅうのまい / アンコール(⇔はねやすめ)

<調整意図>

S : S+1で準速135族抜き

裏選出のエース枠。調整は有名なクリチャカイリューの原案そのままです。構築的にランドライコが重いのでそれらを破壊するために採用されています。

アンコールの枠は元々羽休めでしたが、あまり羽休めを打てる暇がなかったということもありS上昇させたあとにアンコールで縛る動きが強いのではと考え採用しました。クリアチャームを確認した相手からはアンコールはあまり警戒されないことから悠長な動きをしてくる相手を縛る動きがかなり強かったです。(後述のブリジュラスに対してガチグマが大地の力で突破後アンコールで縛り龍舞していく動きも強かった)

電磁波を撒いた相手に対して龍舞→羽休めで相手の麻痺痺れ待ちを狙う動きも強かったですが、さすがに環境も進んでおりそこらへんはしっかり対策を用意している相手がほとんどだったのでアンコール採用は正解寄りだと感じています。

テラスタイプは原案通り地面です。

SV最強ポケモンであるカイリューですが最終日に構築に入っているのは初めてで、使ってみると型の豊富さによる匿名性が本当に強いポケモンだと実感させられました。

選出率3位

ブリジュラス@たべのこし

テラスタイプ:フェアリー

性格:わんぱく

特性:じきゅうりょく

実数値:193(220)-130(36)-192(196)-*-91(44)-107(12)

技構成:アイアンヘッド / ボディプレス / てっぺき / みがわり

<調整意図>

H : 16n+1

A : 特化パオの不意打ち確定耐えカミを確定一発

HD : 臆病眼鏡カミのムンフォを最高乱数切り耐え

S : よくいるHB振りブリ意識で+2

物理受け枠。パオジアンに対して安定した動きが可能で、聖剣を持っていてもテラスタルすることで受けながら倒すことができます。

鉄壁+身代わりによって物理ポケモンでは身代わりを割ることが困難な状況を作り出すことができ不意の急所もケアした動きも可能で詰ませ性能が高かったです。

この詰ませ性能を持っていることから基本的にハバタクカミでこちらのブリジュラスを対応していることが多かったので、それに対してこちらは身代わりを残してカミ対面を作り出すことを意識して立ち回りました。眼鏡カミなどであればアイヘで一発、それ以外の物理耐久に多めに割いているカミの場合は一発で倒すことはできないため身代わりが無くなったあと一度被弾してしまいますが、体力管理に気をつけておけばそれを耐えてアイへで倒せます。

Sに関しては、相手のブリジュラスとの同速ゲーにより先に電磁波を入れられるのが嫌だったので上から動けるようにしています。この調整にしてから同速負けすることはなかったので正解でした。

ラスタルはフェアリーです。格闘技の半減やドラゴン技の無効化などなど色々と臨機応変に立ち回ることができました。

シーズン途中から交代読み絶対零度を打たれるようになり一発被弾などで崩されることもありましたが、基本的には役割通りの働きをしてくれました。

選出率2位

ヒスイドレディア@きあいのタスキ

テラスタイプ:ゴースト

性格:いじっぱり

特性:ようりょくそ

実数値:145(0)-173(252)-95(0)-*-96(4)-157(252)

技構成:ソーラーブレード / アイススピナー / インファイト / アンコール

<調整意図>

ASぶっぱ

基本選出時の詰め役。

特性により晴れ下ではSが2倍になるため環境にいるあらゆるポケモンの上から動けるようになります。

技構成は一致打点のソーラーブレードとインファイトカイリューに対する打点としてアイススピナー、最後の一枠は原案でははやてがえしでしたが、アンコールを採用しました。

アンコール採用の意図としては二点あります。①相手がはやてがえしを認知していた場合の択になるのが嫌だった②グライオン入りの構築に対してアンコールから崩していきたいという意図になります。①に関しては自分があまり択が強くないというのもあり、はやてがえしが透かされた場合のディスアドが大きいことを嫌い不採用としました。一方で認知度が高いかというとそうでもないとは思うので、相手から見えない勝ち筋があるというのは強いですし、構築の役割としてはやてがえし採用の方が良いと思うので②に対する回答が別のポケモンで用意できる場合は、はやてがえし採用をオススメします。②に関してはあまりにもグライオン入りの構築に勝てないということからその対策として採用しました。動きに関しては後述の選出・立ち回りの部分で記載しますがアンコールの採用により該当構築に対して勝率を上げることができたので採用は正解でした。

ラスタルに関しては、カイリューの神速を透かせるゴーストで採用しました。

初めてこのポケモンを使いましたが上から動けることが本当に強く、詰め役として最適なポケモンでした。

選出率5位

コータス@あついいわ

テラスタイプ:草

性格:なまいき

特性:ひでり

実数値:177(252)-105-161(4)-105(0)-134(252)-36(0)

技構成:ふんえん / ジャイロボール / ステルスロック / あくび

<調整意図>

HD : 特化ガチグマの大地の力が乱数25%、ノーマルテラスブラムが乱数50%

晴れ始動枠。HDにすることで初手に出てきやすい暁ガチグマの技を耐えつつステロを撒いていきます。

脱出パックでの採用も考えられますが、不意の能力ダウンによって何もせず戻ってしまう、オバヒを外したときのディスアドが大きすぎることから最低限仕事ができる熱い岩採用としました。レギュDからどちらも使ってきましたが両者一長一短の性能をしているので好みは別れるかもしれません。今回のリザ+ドレディアの場合は熱い岩の方が合っていると思います。

技構成ですが、ハバタクカミに対する打点としてジャイロボール、ステルスロック、相手を流せるあくびまでは確定として、炎技の枠が選択になるかと思います。候補技としては、やけどの可能性もある噴煙、自主退場できるフレアドライブ、あとはよく龍舞をしにくるカイリューに対してやけどを負わせることができるしっとのほのおなどになるかと思います。今回自分の場合は噴煙を選択しました。

ロンゲママングライ構築において相手のオーロンゲにやけどをいれることで食べ残しの回復を実質なくしたり、グライオンの受け出しに対して噴煙をうったときにやけどを引いた場合試合がほとんど終わったりするので意外なところで活きた技でした。

剣盾からリザードンの相棒枠として一番のポケモンです。

選出率4位

 

選出・立ち回り

基本選出:コータスリザードンドレディア 
裏選出:ハバタクカミ+カイリュー+ブリジュラス 


対Big6(カミ+カイリュー+ガチグマ+パオ+ラオス+炎ポン)⇒ 基本選出

立ち回り:コータスでステロを撒いて退場、リザードンから入って何体か持っていき、後続をドレディアで一掃します。ちなみに対Big6において相手の初手は全て暁ガチグマでした。
対ステロ撒き(ブリ、ディンルーなど)入り、ランドライコ構築 ⇒ 裏選出

立ち回り:基本的にカミ初手から入りステロ撒いてきそうな相手には挑発から入ります。カミが倒されたあとは相手の並びからブリとカイリューどちらを通すのが良いか判断して出していくようにしました。ランドライコ構築に対してはカイリューを通すことを意識しました。

対ママングライ構築 ⇒ コータスドレディア+ブリジュラス

立ち回り:初手コータスから入り、相手がグライオンであればドレディア引き、基本的に身代わりから入ってくるのでアンコールを押します。そこからソーラーブレード×2⇒アンコールという動きを行います。よくあったのは晴れが終わるタイミングでパオなどに引いてきてドレディアの突破を狙う動きです。これに対してこちらは襷があるので一発耐えて返しの技で倒します。一匹倒したらその後はグライオンに対してブリジュラスに引いて鉄壁⇒みがわりでTODを仕掛けるようにしました。

相手の初手がオーロンゲの場合は噴煙連打でやけどを引きに行きます。大体の相手は一度目ソウルクラッシュ⇒捨てゼリフからグライオン引きをしてくるのでそのタイミングでやけどを引けたら勝ち、引けなくても上述の動きにシフトしていきます。

対受け構築 ⇒ 裏選出

立ち回り:カミ初手から挑発痛み分けで対応するもしくはドヒドイデカイリューの龍舞テラス地震で持っていくことを狙いました。一匹持っていけたらブリジュラスでTODを仕掛けます。基本的に受けルはきつかったので勝率は良くなかったです。

重い相手

色々と重い相手はいましたが、その中でも特にきついと感じたポケモンを記載します。

キラフロル(特にパワフルハーブ型)

初手ステロケアで挑発から入ったときにパワフルハーブ型の場合カミが一発で持っていかれ、その後のカイリューで対応しますが上を取られているためマルスケが削れて不利な局面になります。それ以外の型もしっかりと役割を遂行してきて荒らされてしまうのできつかったです。

ヘイラッシャ

裏選出の場合ブリジュラスとカイリューでは無理なのでカミでなんとかする必要がありますが大体カミを処理されてからしか出てきません(当たり前)。ドレディアを出せる場合はアンコールと絡めてなんとかしたケースもありますが、基本的に出せない状況の方が多く重かったです。(ヘイラッシャ見たら降参したくなるくらいにはきつかったです笑)

裏から出てくる残飯ガチグマ

初手の場合はカミで削りつつなんとかなりましたが、カミが削れているor倒されたあとの残飯ガチグマがきつかったです。

結果

TNキリ 最終992位(レート1899)

TNレッド 最終宇宙

終わりに

冒頭にも書きましたが次のシーズンから禁伝環境が始まるということで結果を残したいという思いが強かったので本当にギリギリですが最終3桁に載ることができよかったです。最後一戦潜って終わりたかったところ寝落ちしてしまったのでその点は少し後悔の気持ちもありますが今は嬉しさの方が大きいです。

向かい風の環境下ではありましたが終盤3連続Big6構築と当たったときは全ての試合でリザードンが2体以上持っていき勝ったりと最高のポケモンでした!

禁伝環境でもコライドンと組ませるなど色々と試していきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

なにか質問等あればお気軽にきりもち (@poke_lege) / Twitterまでよろしくお願いいたします。

きりもち - YouTube不定期ですが配信もしているのでよかったら遊びに来てください!

Special Thanks

構築を参考にさせていただいたKTOKさん!

ランクマを頑張ってるFFの方々、いつも刺激をもらっています!

 

サムネ用

リザードンは先頭。